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聲明衆:天台聲明
七聲會(しちせいかい)
家田 紀子
ソプラノ
斎藤 雅広
音楽監督・ピアノ
久保田 晶子
琵琶
萩原 貴子
フルート
益子 侑
ヴァイオリン
中村 あんり
オーボエ
聲明とは、法要儀式に際して、経文や真言に旋律抑揚を付けて唱える仏教声楽曲のことで、インドにおける原始仏教教団の成立に伴ってその原型が起こり、法要儀式の大切な要素として、仏教の伝来とともに中国を経て日本に伝えられました。
もとは古代インドの五種の学問(五明)の一つで、言葉(声)の学問(明)を意味していましたが、古来「梵唄(ぼんばい)」と呼ばれていた仏教声楽を、鎌倉以降は「聲明」と呼ぶようになりました。
聲明の音楽理論や旋律様式、声楽的技法は、平曲、謡曲、民謡、浄瑠璃、長唄など、後世のさまざまな声楽分野の形成に多大な影響を与え、雅楽とともに「日本音楽の源流」といわれ、その歴史と音楽性において、キリスト教のグレゴリア聖歌とともに、優れた宗教(典礼)音楽として、今日高い評価を受けています。
日本における聲明に関する最初の記録としては、天平勝宝4年(752年)の奈良東大寺大仏開眼供養会において、総勢千人以上の僧侶により聲明が唱えられたとあります。
その後、9世紀の初めに弘法大師空海により真言聲明が、中頃に慈覚大師円仁により天台聲明が伝えられ、現在に至るまで聲明の二大潮流として伝承されています。
本公演では天台聲明をお聞きいただきます。
男性的でダイナミックといわれる真言聲明に対し、女性的で優雅といわれる天台聲明の豊かな声の響きをお楽しみください。